大谷翔平“伝説の第4戦”でNLCS MVP ドジャース、2年連続WSへ

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概要

ロサンゼルス・ドジャースが、2025年ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)でミルウォーキー・ブリュワーズを4連勝で下し、2年連続のリーグ制覇を達成した。最大の主役は、言うまでもなく大谷翔平。現地10月17日(日本時間10月18日)の第4戦で3本塁打・10奪三振の離れ業をやってのけ、試合を5–1の勝利へ導くとともにシリーズMVPも獲得した。今ポストシーズンで苦しんだ打棒を一気に爆発させ、投打の“二刀流”でポストシーズン史に残る一夜となった。Reuters+2ESPN.com+2


結果

  • シリーズ結果:ドジャース 4勝0敗 ブリュワーズ(スウィープ)
  • 第4戦(現地10/17、ドジャー・スタジアム):ドジャース 5–1 ブリュワーズ
    大谷が3本塁打&6回1/3を無失点10K(降板後に救援が1失点)。ブリュワーズは8回に内野ゴロの間に1点。Reuters+1
  • 過去3戦
    • 第1戦(10/13):LAD 2–1 MIL(スネルが1被安打の快投)ESPN.com+1
    • 第2戦(10/14):LAD 5–1 MIL(山本由伸がポストシーズン21年ぶりのドジャース完投)ESPN.com
    • 第3戦(10/16):LAD 3–1 MIL(グラスノー好投、エドマンが決勝打)CBS Sports+1

ブリュワーズは今季メジャー最多勝の97勝65敗で乗り込んだが、シリーズでは総得点4、総安打14に封じ込められ、最後は大谷の“伝説回”に飲み込まれた。Reuters


試合詳細(第4戦)

大谷が初回先頭打者弾で口火

先発・大谷は1回表を三者凡退で立ち上がると、その裏に先頭打者本塁打。投手がリードオフ弾という稀有な幕開けで、ドジャースが主導権を握った。4回には2本目、7回にも3本目をスタンドへ。飛距離・打球速度ともに規格外の“ムーンショット”がスタジアムを揺らした。MLB.com

マウンドでも圧巻の10K

投球は6回1/3・被安打2・無失点・10奪三振・与四球3。7回表、先頭から走者を背負って降板したが、後続が火消し。7回裏にこの日3本目を叩き込み、球場は総立ちとなった。救援陣が終盤1点を許したものの、危なげなく逃げ切った。最終スコアは5–1Reuters+1

相手先発を早々に攻略

ブリュワーズ先発ホセ・キンタナは2回0/3で3失点と試合を作れず。シリーズ通じて強力だったミルウォーキー投手陣を、ドジャース打線が攻略し続けたこともスウィープの大きな要因となった。Reuters


シリーズの流れと勝因

  1. 先発陣の圧力
    第1戦のブレイク・スネルは1被安打で最少失点、続く第2戦は山本由伸が3安打完投。第3戦はタイラー・グラスノーがゲームメイク。第4戦は大谷翔平の二刀流ショーでトドメ——4戦連続で先発が試合を支配し、ブリュワーズ打線に“考える時間”を与えなかった。ESPN.com+2ESPN.com+2
  2. 要所の一打
    ロースコア戦が続く中、トミー・エドマンの決勝打(第3戦)など、拮抗を破る一撃が必ず出た。ブリュワーズ守備の堅さを上回る機動力と繋ぎも光った。CBS Sports
  3. ブルペンの安定
    各試合で救援が最少失点に抑制。第4戦でも大谷降板直後のピンチを無失点で切り抜け、その直後に大谷3発目で畳み掛ける“攻守連動”が生まれた。ESPN.com
  4. 相手打線の沈黙
    97勝のブリュワーズがシリーズ4得点に止まったことは象徴的。長打の芽をことごとく摘む投球設計と守備配置がハマった。Reuters

選手コメント・反応

  • ドジャース関係者:「山本、スネル、グラスノー、そして大谷——4枚の独力勝ちがあると短期決戦の勝率は高い。今日は特に大谷が“バットでもボールでも”相手を圧倒した」(公式・主要メディアの要旨)MLB.com+1
  • ブリュワーズ側:先発キンタナの早期降板、シリーズ通算14安打の貧打が響いた。「投手戦での1点が遠かった」と総括。Reuters

大谷翔平 二刀流が更新した“常識”と、ドジャースにもたらした価値

大谷は第4戦で、投げて打って試合を一気に持っていきました。まずは投手として先発。力のある真っすぐと落差の大きいスプリットを軸に、打者の目線を上下に散らして三振を量産。テンポよくストライク先行で追い込み、要所は低めに集めてゴロか空振りで片づけました。結果は6回1/3を無失点、10奪三振。ピンチでも球種の配分を変えて相手の狙いを外すなど、試合運びが非常に巧みでした。

打者としてはさらにインパクト大。初回に先頭打者本塁打で先制点をたたき出すと、中盤と終盤にもスタンドに放り込み、1試合3本塁打。いずれも甘い球を逃さないスイングで、打球速度・角度ともに狙いどおり。直近はやや当たりが止まっていましたが、この日は見極めが冴え、甘いゾーンだけをフルスイングする“待ち”ができていました。投球から攻撃への切り替えもスムーズで、相手の流れを自分の一振りで断ち切る場面が何度もありました。

このパフォーマンスの価値は数字以上です。ロースター1枠で「先発投手」と「中軸打者」を兼ねるため、ベンチは代走や守備固めのカードを多く持てます。さらに、相手は「投手・大谷」と「打者・大谷」それぞれに対策会議を開かなければならず、準備の負担が増えます。心理面でも、マウンドで抑えて直後に自分で打つ——この“流れの二重取り”がスタジアムの空気を一変させ、チーム全体の集中力を引き上げます。

総括すると、投打同時に主役となった第4戦は、二刀流の「便利さ」ではなく「勝負を決め切る力」を証明した一夜でした。シリーズMVPにふさわしい内容で、次のワールドシリーズでも“大谷が乗ればチームが乗る”という構図は変わりません。


今後の展望

ドジャースは9年で5度目のワールドシリーズへ。連覇がかかる今秋は、1998–2000年のヤンキース以来となる連続チャンピオンを狙う歴史的挑戦だ。ローテーションはスネル—山本—グラスノー—大谷の4本柱が健在。相手がどこであれ、短期決戦特化の“先発4枚+守備走塁+ブルペン”という必勝パターンはすでに出来上がっている。鍵は中軸の継続的な長打と、救援の連投疲労管理。大谷の登板間隔も含め、ロバーツ監督のマネジメント手腕が試される。Reuters


主要出典(一次情報・信頼メディア)

  • Reuters「Ohtani’s 3-HR, 10-K gem caps Dodgers’ NLCS sweep」 (2025/10/18 JST)Reuters
  • ESPN「Ohtani’s epic 2-way show sparks Dodgers’ NLCS sweep of Brewers」 (2025/10/18 JST)ESPN.com
  • MLB.com「10 K’s, 0 runs, 3 moonshots: Shohei wins NLCS MVP…」 (2025/10/18 JST)MLB.com
  • Baseball-Reference(Game 3 ボックス、記録) (2025/10/17 JST)ベースボールリファレンス
  • ESPN(Game 1/2の試合結果) (2025/10/14–15 JST)ESPN.com+1
  • MLB.com(Game 1レビュー) (2025/10/15 JST)MLB.com
  • CBS Sports/AP(Game 3/4の要旨) (2025/10/18 JST)CBS Sports+1
  • True Blue LA「大谷翔平、NLCS MVP」 (2025/10/18 JST)True Blue LA

参考データ(スコア推移・日程)

  • NLCS日程:Game1 10/13、Game2 10/14、Game3 10/16、Game4 10/17(すべて現地、JSTでは翌日)
  • 会場:ドジャー・スタジアム(Game3–4)ほか
  • 公式ボックスや逐次更新は各リンク先を参照。ESPN.com

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