【ワールドシリーズ2025展望】ドジャース×ブルージェイズ：連覇か、32年ぶり戴冠か

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ここまでの122年で最も“ワールドワイド”な秋がやって来る。

日本時間10月25日（土）午前9時、舞台はトロントのロジャース・センター。連覇を狙うロサンゼルス・ドジャースが、32年ぶりに秋の頂上決戦へ戻ってきたトロント・ブルージェイズを迎え撃つ。

先発はドジャースがブレイク・スネル、ブルージェイズはデビュー間もない22歳のトレイ・イェサベージ。

いきなり剛腕と新星の真っ向勝負だ。試合日程は現地10月24日（金）開幕（日本時間25日朝）で、シリーズは2戦までトロント、以降ロサンゼルスへ移る王道の構成となる。MLB.com+1

概要・日程

ドジャース対ブルージェイズのワールドシリーズ

現地10月24日（金）20:00（日本時間25日9:00）に第1戦がプレイボール。第2戦は同25日（土）トロント、第3〜5戦はロサンゼルス、第6〜7戦は再びトロントに戻る（第5戦以降は必要時）。放送は米国FOX、カナダはSportsnet/TVA/RDS。シリーズの公式日程はMLBポストシーズン特設ページで確認できる。MLB.com+1

両チームの特徴・戦力

ドジャース：投手王国×破壊力打線の“二刀流チーム”

今季のドジャースは93勝69敗でナ・リーグ西地区優勝、得失点差は+142。

数字が物語るとおり、攻守にスキが少ない。打線の牽引役は55本塁打・OPS1.014の大谷翔平。ベッツは今季から遊撃に本格挑戦し、攻守に存在感を示した。

上位は「1番・DH大谷—2番・SSベッツ—3番・Cスミス—4番・1Bフリーマン」が基本形だ。MLB.com+3MLB.com+3StatMuse+3

最大の武器は先発ローテ。第1戦スネルに続き、第2戦は山本由伸、さらに大谷、グラスノーまで揃う“エース4本柱”が並ぶ。

10試合で先発防御率1.40というポストシーズンの圧倒的数字が、チームの進撃を支えた。

ブルペンは今シリーズ、左腕アレックス・ヴェシアが私的理由で少なくとも第2戦まで離脱の見込み。一方、NPBから参戦の佐々木朗希が「クローズ最有力」とロバーツ監督が明言するなど、終盤のマネジメントは柔軟に回してくる可能性が高い。Dodgers Nation+4ESPN.com+4ESPN.com+4

ブルージェイズ：鉄壁内野守備と“ポストシーズン仕様”の中軸

レギュラーシーズンは94勝68敗でア・リーグ東地区を制覇。得失点差+77と、安定感のある戦いを続けてきた。

攻撃面では、ALCS MVPのウラディミール・ゲレーロJr.が覚醒モード。ジョージ・スプリンガーは勝負所でアーチを放つ勝負強さを誇る。

守りでは、オフに獲得したアンドレス・ヒメネスが遊撃／二塁を中心に内野守備の基準点となり、チーム全体の守備効率を押し上げた。MLB.com+4野球リファレンス+4MLB.com+4

不安と希望が交錯するのがロスター事情だ。

左膝を痛めていたボー・ビシェットは「WSロースター入り」に前向きで、DH起用や二塁での出場構想も浮上。抑えは今季加入のジェフ・ホフマンが務め、ALCSでも最終アウトを託された。

先発は第1戦イェサベージの後、山本と投げ合う第2戦候補にケビン・ガウスマン、その後にシェーン・ビーバー、マックス・シャーザーらの起用が想定される。MLB.com+5MLB.com+5Sportsnet.ca+5

ここまでのシーズン・ポストシーズンの歩み

レギュラーシーズンの要点

  • ドジャース：93勝69敗、得点825・失点683（得失点差+142）。攻守の厚みはリーグ随一。MLB.com
  • ブルージェイズ：94勝68敗、得点798・失点721（得失点差+77）。大崩れの少ない勝ち方で地区王者に。MLB.com

ポストシーズンの道のり

  • ブルージェイズ：ALDSは宿敵ヤンキースを3勝1敗で撃破。ALCSはマリナーズとの死闘をスプリンガーの決勝3ランで制し、4勝3敗で29年ぶりのWSへ。ゲレーロJr.がALCS MVP。MLB.com+2ESPN.com+2
  • ドジャース：WCSでレッズを2連勝、NLDSはフィリーズを3勝1敗で突破し、NLCSはブルワーズをスウィープ（4勝0敗）。大谷翔平は第4戦で“3発&10奪三振”の歴史的ショーを披露しNLCS MVP。MLB.com+2野球リファレンス+2

キーマッチアップ

1）G1：スネル（LAD）×イェサベージ（TOR）

スネルはNLDS初戦で8回無失点10Kと圧巻。対するイェサベージは9月15日デビューからわずか7登板目でWS初先発という異例の大抜擢だが、ALCS第6戦では5回2/3を2失点7Kと踏ん張り、最大の武器・スプリットはすでに一級品。初見での“未知性”がドジャース強力打線にどう刺さるか。MLB.com+2MLB.com+2

2）ドジャース先発陣の完成度 vs. ジェイズ中軸の圧力

山本はNLCS第2戦で2017年以来のポストシーズン完投（3被安打）という快挙。そこに大谷、グラスノーまで続く投手陣は、10試合で先発防御率1.40と文字どおり“別格”だ。一方のジェイズはゲレーロJr.がポストシーズン打率.442、ALCSでも要所で一発。守備で締め、少ないチャンスを長打で仕留める“短期決戦仕様”が確立されつつある。AP News+2MLB.com+2

3）終盤の綱引き：佐々木&ホフマンの9回

ドジャースはヴェシア不在で左の高橋位の駒が減る一方、佐々木朗希がクローザー起用の筆頭。対するジェイズはシーズン33セーブのホフマンが第7戦の最終打者ロドリゲスを空振り三振に仕留めてWS切符を手繰り寄せた。9回の主導権奪い合いはシリーズの勝敗を左右する。Reuters+2Dodgers Nation+2

4）内野守備の差し合い：ベッツのSS転向とヒメネスの職人芸

ベッツは遊撃に回りながらも高い守備指数を維持し、要所でアウトを積み重ねる。ジェイズはヒメネスを軸にスクイズ含む小技も厭わない機動力を併用。ビシェットの起用法（DH/二塁/先発外野の再配置）がどうハマるかも注目点だ。MLB.com+2MLB.com+2

データボックス

  • 【レギュラーシーズン】LAD 93勝69敗（得失点差+142）／TOR 94勝68敗（+77） MLB.com+1
  • 【G1先発】LAD：ブレイク・スネル（今ポストシーズン3戦21回2失点28K）／TOR：トレイ・イェサベージ（今季通算1勝、防3.21、PSでは4登板目） MLB.com
  • 【主砲】大谷翔平：55HR、OPS1.014（2025）／ゲレーロJr.：ALCS MVP・シリーズ打率.385、3HR ESPN.com+1
  • 【先発陣】ドジャースPS先発防御率1.40（10試合） MLB.com

日本人の視点

物語性は十分だ。2023年冬、プライベートジェットの“誤追跡”で一度はトロント行きが話題になった大谷が、今度は本当にロジャース・センターのメイン舞台に立つ。

今ポストシーズンは二刀流復活を印象づける2先発2勝、そして伝説級のNLCS第4戦“3発&10K”。さらに第2戦先発予定の山本は、前回登板でポストシーズン完投の偉業を達成。

ドジャースの救援には佐々木朗希という“日本の至宝”も控える。

日本時間の午前帯（9時プレイボール）のため、週末は朝から“青とドジャーブルー”の熱戦に釘付けになるはずだ。MLB.com+3MLB.com+3Reuters+3

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シリーズの初戦は「未知数×完成形」の構図。

スネルは四球を最小化しつつ空振りを量産できており、ジェイズ打線が早打ちで揺さぶるのか、見極めて球数を積ませるのかが鍵。イェサベージはスプリットが縦に鋭く落ちるタイプで、ベッツやスミスの“低め見極め力”を乗り越えられるか。

中盤以降は、ドジャースが山本—大谷—グラスノーと続くローテの圧で先行逃げ切りを狙い、ジェイズはホフマンの前のセットアップ（ガルシア、バシットのブルペン待機含む）で凌ぎたい。

ベンチワークでは、ドジャースのロバーツ監督が機動的に佐々木を差し込む“逆転の一手”をどの局面で切るか、ジェイズのシュナイダー監督がビシェットの起用で攻守バランスをどう整えるかに注目する。MLB.com+3ESPN.com+3MLB.com+3

今後の展望

統計的には「第1戦の勝者がシリーズを取る確率はワイルドカード時代で80%」

ゆえにG1は“シリーズのトーン”を決める一戦だ。

ドジャースは先発の地力、ブルージェイズは守備と勝負強さ――正反対の強みが衝突する今シリーズは、細部の1球と9回のマネジメントで決まる。

日本の視点では、大谷—山本—佐々木という“侍トリオ”がどこまで連覇ロードを押し上げるか、そしてイェサベージの物語がどこまで続くのか。歴史と物語が交差する7日間になる。MLB.com

参考・出典

  • 公式日程・G1先発FAQ・想定スタメン：MLB.com（Game 1 FAQ／Postseason）MLB.com+1
  • ドジャースのポストシーズン先発陣、G2山本：MLB.com／AP MLB.com+1
  • ブルージェイズALCS制覇・スプリンガー決勝弾・ALCS MVPゲレーロ：AP／Reuters／ESPN AP News+2Reuters+2
  • ドジャースNLCS制覇・大谷“3発10K”・NLCS MVP：AP／CBS／ESPN Reuters+2CBS Sports+2
  • レギュラーシーズン成績・得失点差：MLB.com standings（LAD/TOR）・Baseball-Reference 野球リファレンス+3MLB.com+3MLB.com+3
  • ブルージェイズ守備（ヒメネス）・ビシェット復帰見通し：MLB.com／Sportsnet MLB.com+2MLB.com+2
  • ドジャース救援事情（ヴェシア離脱・佐々木の9回起用）：Reuters／DodgersNation／MLB.com深掘り Reuters+2Dodgers Nation+2
  • 大谷の2025打撃成績：ESPN選手ページ ESPN.com
  • ブルージェイズ抑えホフマン契約・起用：Reuters／Times Union Reuters+1

付録：ミニ比較表（コピペ可）

指標ドジャースブルージェイズ
レギュラーシーズン成績93勝69敗（NL西1位）94勝68敗（AL東1位）
得失点差+142（825得点/683失点）+77（798得点/721失点）
G1先発ブレイク・スネルトレイ・イェサベージ
直近ポストシーズンNLCS 4-0でMILに勝利ALCS 4-3でSEAに勝利
キーマン（打）大谷翔平（55HR/OPS1.014）ウラディミール・ゲレーロJr.（ALCS MVP）
終盤の鍵佐々木朗希、左腕ヴェシア不在抑えジェフ・ホフマン

（各数値・事実の出典は上記「参考・出典」を参照）

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